日本は世界一の温泉国とも言われて、全国に沢山の温泉地がありますが、炭酸泉については意外と知られていませんでした。
その理由は、炭酸泉が古い火山帯にあるということから、火山性の日本にはその数が少なかったということがあげられます。
また、特徴として、温度が低めという事も熱い温泉を好む日本人には適さなかったことも一般的にならなかった理由の一つといえます。
しかし、大分県の長湯温泉や、兵庫県の有馬温泉など、古くから親しまれてきた温泉もあり、その効能もよく知られていたことは確かです。
最近では、研究がすすみ、科学的に実証されてきたことで、日本でもその有用性が知られてくるようになりました。
テレビ等でも、その効果は取り上げられ反響を呼んでいます。
二酸化炭素泉は、温度が高くなると成分が気化してしまうため、一般的には源泉温度が低い冷鉱泉です。
火山性の日本の温泉には非常に少なく、単純二酸化炭素泉は日本の温泉の1%程度なのです。
温めなおしたり時間が経過したりすると、二酸化炭素成分が失われてしまうことから、温泉地から運んできて再利用するということができませんでした。
勿論、お湯に溶けている二酸化炭素が全て抜けてしまうわけではありませんが、一定の濃度を持たないとその効果も発揮されません。
できれば、湧き出している温泉に、その場で入浴するというのが理想的なのです。
ですから、日本では天然の二酸化炭素泉は大変珍しく、貴重な温泉であるといえます。
兵庫県の有馬温泉等、有名な温泉は知っていたとしても、遠くに住んでいる場合はなかなか手軽に行くことはできませんでした。
ましてや、効果をより高めるために続けて入浴するとなると、長く滞在する必要もあり、誰にでもその効能が試せるわけではありませんでした。
しかし、最近では人工的にガスをつくる装置が開発され、治療になじみの薄かった日本人もその恩恵にあずかれるようになってきたのです。
これはとても喜ばしいことです。