ヨーロッパではガスや温泉を使った医療法が古くから確立され、よく知られた治療方法でした。
日本の温泉が入浴本位で発展してきたことに対して、ヨーロッパの温泉は飲用を中心に、日光浴や空気浴を加えた保養地として発達してきました。
鉱泉水を飲んだり、決められた時間だけ湯につかり、シャワーを浴びながらマッサージを受けたりすることも医療行為として認められているのです。
医師の診断により温泉治療が必要とされた場合は健康保険が適用される等、ドイツをはじめとするヨーロッパではその治療法に信頼性が寄せられています。
「医療用ガス」や「炭酸泉(人工)」は薬品として医薬品リストに採用されているほどです。
ドイツでは1845年には、すでに温泉につかった部分の皮膚紅潮について発表され、1911年にはこの皮膚紅潮が血管運動によるとの可能性が論じられています。
その後の研究から二酸化炭素が皮膚を通じて吸収されていることが証明されるようになり、その有用性はより確実性の高いものになってきたのです。
1930年代よりフランスのロワイヤスパで動脈硬化やリウマチ治療の為に発達した「炭酸ガス療法」は、1983年の時点で延べ40万以上の人が治療を受けたという記録もあります。
また、ドイツのバードナウハイムには年間約150万人もの方が治療を目的に訪れているそうです。
温浴療法は長い歴史と科学的な研究によって培われてきた療法といえるでしょう。
古くから「心臓の湯」として、ドイツでは用いられてきた浴療法ですが、その他にどのような効果が期待されているのでしょうか?
お湯に含まれているガスは、体内に吸収されることで血管の拡張作用を促し、血液の流れをスムーズにすることが認められており、近年日本の学界でも注目されるようになりました。
ヨーロッパ程は積極的な治療として取り入れられることはまだまだ少ないのですが、現在日本でも血行障害の治療に用いられています。
さらに、疲労回復、美肌、冷え性、筋肉痛などの回復を目的にスポーツ施設やスパ、エステサロン等で取り入れられるようになり、その成果をあげているのです。