ヨーロッパでは古くからリハビリテーション施設や医療施設で用いられてきた浴療法ですが、最近ではその治療方法が日本でも注目されるようになってきました。
人工生成装置の研究が進み、場所を選ばずに手軽に導入できるようになってきたため、リハビリテーション施設や介護現場でも多く取り入れられるようになってきています。
特に注目を集めているのが、心臓に負担をかけずに皮膚や筋肉内の血流をあげることができるということで、生活習慣病やリハビリテーションでの効果に期待が寄せられているのです。
炭酸泉浴は足浴等の部分浴だけでも、血行促進の効果があることから、歩行が困難な方にも向いているため介護施設でも注目されています。
キャスター付きやコンパクトタイプがあり場所を選ばないことや弱酸性で浴槽や配管に汚れがつきにくく、メンテナンスが楽という事も、人気となってきている理由です。
通常は34~35℃以下では冷たいと感じます。
しかし、冷たいと感じません。
これは、冷受容器の感受性が低下するためといわれています。
(冷たいと感じる感覚を抑制)発汗の対暑反応も抑制されるために、入浴による温度ストレスが少なくてすみます。
心拍数の減少もみられるという実験結果も報告され、心臓に負担をかけずに血流をよくすることができるため、特に高齢者にとってはこれは注目する点といえるでしょう。
また、血圧を下げる作用もあるとされ、高血圧にもよいと考えられています。
入浴中の血流が改善される効能がありますが、そのれは入浴後もあるとされ、連続して使用していくことで長期間の作用が期待されています。
血流障害による歩行の際に足にしびれや痛みを感じる場合、運動療法等のリハビリテーションが主に行われていますが、炭酸泉温浴による治療効果も高いという研究結果も報告されています。
運動療法が困難な介護が必要な方にも、容易に取り入れられる療法と言えるでしょう。
このように血流を高めることから、現在は糖尿病での抹消循環障害がある場合に足欲による血流促進の治療が行われていますが、今後様々な疾病での治療効果も期待され研究がなされています。
脳血流への影響の有無はまだ明らかにされてはいませんが、東ヨーロッパでは炭酸泉の全身浴が脳血流障害や脳機能障害の適応治療として考えられています。
但し、疾病によっては注意を要する場合がありますので、持病がある方はお医者様に相談してから導入するとよいでしょう。